2015年07月11日

高性能FET MERF3.2 レビュー

LCT製AK102に導入した高性能FETであるMERF3.2についてまとめてみました。
いやー、電子制御がエアソフトにもたらす恩恵は大きいですね。
高性能FET MERF3.2 レビュー

MERF3.2について簡単に説明すると、スイッチを保護するFETにさまざまな電子的な機能を備えた電子制御デバイスです。これまでスイッチを介してモーターに流れていた電流をバイパスさせコントロールすることで、色々な機能を実現しています。
高性能FET MERF3.2 レビュー
主な特徴をまとめてみました。
保護機能
・トリガースイッチの保護
・バッテリー保護機能
・ショート回避機能
・高温保護機能

電子制御による機能
・アクティブブレーキ機能
・バーストコントロール機能
・サイクルコントロール機能
・スマートトリガー
・オペレーションモード変更
・プログラム機能

注目していたのが「スマートトリガー」。これは、セミオートのレスポンスを高め、なおかつフルオートでは「サイクルコントロール機能」で設定したサイクルでの発射を可能とするもの。
つまり、セミオートはハイレスポンスでありながら、フルオートでは実銃に合わせたローサイクル……といった使い方ができるわけです。ノーマルマガジン使用時などで装弾数が少ないときや、息の長い牽制射撃をしたいときなど、本来のサイクルよりもローサイクルに調整したいときにも便利ですよね。もちろん、本来のサイクルよりハイレートにすることはできません。
また、「オペレーションモード変更」によって、セミ・フルだけでなく、セミ・バースト、バースト・フルといった発射モードも実現できるので、フルオートは使わない派はもちろんのこと、M16A4のようなバーストの銃をモデルアップするのにも役立ちそうです。

サイクルにまつわる他の機能としては、「バーストコントロール機能」も用意されています。その名のとおりワントリガーあたり何発発射するかをコントロールする機能です(秒間7発~31発のエアソフトに対応)。発射時間の長さによって1トリガーあたりの発射弾数をコントロールする仕組みなので(96ms~472ms)、一般的な3バーストはもちろん、AN-94のような2バーストも実現できますし、6バーストなどといった、フルオート射撃と指切り射撃との中間的な発射数も実現できます。
これは、自動的に射撃がカットされるバーストとサイクルコントロールを使い分けることで、さまざまな性格のエアソフトをセッティングすることができるということですね。プレイスタイルに合わせた独自の設定を見つけるのは楽しいかもしれません。
なお、これらのモード切り替えや設定は、MERF3.2本体のLEDを見ながらトリガーによっても変更できるので、フルオート可能なゲームではバースト・フルオートで参加し、セミオート戦ではセミを復活させるといった使い方も実戦的ですよね。こういった柔軟性は従来のメカチューンにはなかったものです。

高性能FET MERF3.2 レビュー
取り付けてみてわかったことは、配線がよく考えられていて取り付け・設置が楽だということ。また、電動効率にすぐれるTコネクターが付属しているので、MERF3.2の導入をきっかけにミニコネクターからTコネクターへと交換してしまうのもいいと思います。
これは仕方のないことですが、本体のサイズがそれなりにあるので、配線作業を行う前にシミュレーションを重ねて無理のない設置場所を見つける必要があります。今回はトップカバーのなかにバッテリーといっしょに入れています。
設定も説明書を見ればわかりやすいですし、確認もLEDが光るので容易。プッシュボタンが付属するので、トリガーでの設定に不安があるひとでも安心です。
高性能FET MERF3.2 レビュー

使用してみた感想としては、セミオート時の作動感が気持ちよくなりました。
どういうことかというと、トリガーを引いてからBB弾が発射されるまでのラグが少なく感じられるのと、発射後のオーバーランが発生せずにメカがしっかりと止まるので、動きにメリハリがあるのです。
発射までの時間はピストンを後退保持するタイプの電子制御には敵いませんが、「スマートトリガー機能」によってピストン引き始めの電圧が高められているため、7.4Vのリポバッテリーでも11Vのような立ち上がりの良さを感じます。
ただし、負荷という面ではノーマルよりかかっているはずですので、モーターやギア類の寿命についてはトレードオフと考えないといけないと思います。しかし、この辺りは今後の経過を見てみないとコメントできません。

競合する電子制御アイテムと比較をすると、
Good
・初期投資が少ない(実勢価格約9000円)のに機能的にはほぼ同等
・インストールが簡単(破損するリスクが少ない)
・運用が楽(ピストンの解放作業がいらない)

Bad
・ピストン後退保持機能やリアルカウントモードがない
・設置スペースが必要

といったところでしょうか。

個人的には選択肢として大いにアリだと思います。とくにVer.3用の電子制御アイテムとしては、ライバルの約半額で導入でき、メカボックスを開けることなく取り付けできるという強みがあります。
スイッチを保護アイテムという従来のFETから一歩も二歩も進んだデバイスとして、このような電子制御アイテムが今後も登場することを期待しています。





Posted by くっぱちゃん at 21:12│Comments(0)
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