2015年05月21日

消音スパイラルに救世主!?

音というのは本当にやっかい。
あっちを抑えればこっちが目立って、気になりはじめると止まりません。

エアガンにおける消音といえば、サプレッサーの装着がメジャー。発射音の低減には確かに効果があります。
そうなると今度気になるのが、メカボックスから出てくるさまざまなノイズ。ピストンの打音、ギアノイズ、スプリングの音などなど。ひとつノイズを消すと違う音が耳について、まるでモグラ叩きですね。

現在静音カスタムを行っているのは、UMAREXのG36C。
ピストンの打音については、エアダンパーピストンの導入とスプリングレートを落とすことで対策済み。スプリングの音も高粘度グリースのおかげで気になりません。
残るのはギアノイズ。「ギャッ」という高い周波数のノイズが取り切れません。シム調整によって低減させたのですが、高い音は音量以上に耳につくので、結果としてうるさい銃だという印象が残ってしまいます。

そこでギアに使っているグリスを、タミヤのモリブデングリスから、より消音効果の高いものに変更してみることにしました。
消音スパイラルに救世主!?
選んだのは、ZOIL(ゾイル)社の消音効果をうたう潤滑剤「SUPER ZOILグリース」。
ZOILの説明を抜粋すると、「潤滑面に強力に付着。熱と摩擦圧力による化学変化で金属の表面を改質し、オイル潤滑に理想的な状態に変える」とのこと。
もともとは自動車やオートバイのジョイントやリンクなどに使うものですが、エアガンのギアに使用した際に高い消音効果を発揮したという情報を見つけました。これでギアノイズが減れば助かります。

購入したのはAmazonで、注文から翌日には到着。100g約2300円で送料は無料。高価ではありますが、一度に多量に使うものでもないし、エアガン専用のケミカルと比べれば、自転車のメンテなどにも流用できる分お得。
メーカーによれば、SUPER ZOILグリース(リチウム系)は樹脂(ABS、POM、ポリカーボネート)に付着した場合でも侵食、腐食はしないということで、エアガンにも安心して使えます。

メカボックスとギア類を洗浄し、筆でグリースを薄く伸ばすように塗り込みます。軸受けにも使えるのですが、回転が高い部分は熱が蓄積されるということで、とくに薄塗りが推奨されています(オイルに混ぜる場合も5〜10%の濃度がいいとのこと)。今回は3種類のギアと逆回転防止ラッチに塗布しました。
ギアを組み立てたあとにスプリングを入れずにモーターを回転させて初期なじみを行い、あとは普通に組み立て。違いはグリースのみということになります。

驚くことに、ギア鳴りは消えてしまいました。ノイズはピストンの鈍い打音だけです。
音そのものが消えているというよりも、高音のノイズが減ったことでギアノイズの印象が薄いのかもしれません。まだ経過観察中なのですが、これが長く続くようだとリピートは確実。でも、自分のようなプライベーターなら100gあれば当分買うことはないかもしれません。
あえて難点をいえば、成分のせいなのか、手を洗っても匂いがなかなか取れないのと、目に刺激があるように感じます。小さいお子さんがいる家庭や飲食業の方は気をつけたほうが良さそうです。

それにしても、いいですねZOIL。久々のヒットです。




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Posted by くっぱちゃん at 12:51│Comments(0)umarex G36C
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