2015年10月12日
HK416のハンドガードを外すアレがついたスリングの話
「これ、自分では付けられなかったので、よかったら使ってください」
そんな言葉とともに、サバゲー仲間からHK416の純正スリングをいただきました。
彼はHeckler&Kochが好きで、自分のエアソフトのために色々と収集していたものの、うまく取り付けできなくてスリングをあまらしていたので、同じくHKを使う私に譲ってくれたようです。
ありがたく頂戴し、家に帰って調べてみたのですが、これがなかなか難物だったのです。

本国のHPによると、このスリングは「Carrying sling with quick release, black」というもので、部品No.は「234723」。HK416 A5のアクセサリーとして用意されています。

HK416用であることを示すのが、HKフックの根元部分。スリングを通すループの一部がマイナスドライバーのような形になっています。これは、ハンドガードの特殊ネジを外すための専用工具で、マニュアルにもそのことが記載されています。私はハンドガードをGeissele SMRタイプに交換しているので関係なくなってしまいましたが、こういうディテールはマニア心をくすぐります。
で、あらためて現物を見てみると、ナイロン製の3ポイントスリングで、幅が非常に太いのが印象的。端には良く見るHKフックとあまり見慣れないスリングスイベルが備わっています。どうやらこのスリングスイベルをどう取り付けるのかわからなかったようです。

現場では気がつかなかったのですが、このスイベルVSR−10用のものとなんとなく似ています。

これですね。VSR-10のストックをアップにしたものです。
スイベルに「UNCLE MIKE’S」と刻印されていたので調べてみると、UNCLE MIKE’S QUICK-DETACH SLING SWIVELという商品が販売されています。また、同社はスリングも販売しているので、もしかしたらHKにOEM供給しているのかもしれませんね。
「QDスリングスイベル」というと、ボタンを押すとロックが外れるタイプを想像しますが、これはそれらが登場する前に登場し、ライフル銃やショットガンなどに使われるようです。
さて、スリングスイベルの正体はわかったのですが、肝心の取り付け方法がわからない。
HK416のガスブロックにはスリングポイントが備わっているのですが、どうやっても付く気配がない。ほかにも付きそうな場所や、スイベルの受け側となるパーツをねじ込む場所もありません。
そこで、もう一度HKのHPを確認すると、「Adapter for carrying sling 234723」(部品No.237250)という商品を見つけました。なるほど、レールに取り付けるパーツが別売で存在したんです。

写真はHKの公式サイトから一部転載。
品番で販売店を検索すると、81USドルで販売しているところを見つけました。さすがHK純正パーツ、高いです。
というか、純正スリングが43USドルなので、スリングよりもスリングを取り付けるパーツが倍もするのってどうなんでしょうね?
せっかくいただいたアイテムなので、なんとか使いたいのですが、さすがに約1万円の追加投資は考えてしまいます。そもそも手に入るかどうかもわかりませんしね。
そこで、次のアイデアとしてスリングスイベルを交換することを考えました。
HKフックや一般的なQDスイベルに交換してしまえば、受け側はなんとでもなります。
ところが、ここでスリングの太さが邪魔をしてきます。
幅を測ってみると38mm、つまり1.5インチです。1インチまでなら対応するスリングスイベルが売っているのですが、1.5インチとなるとなかなか見つけることができません。
ここで手詰まりか……と思ったのですが、「80ドルもする純正スイベルは嫌だというユーザーが他にもいるに違いない!」と考えて、海外のフォーラムの書き込みを探してみることに。
すると、「『VTAC Universal Sling Attachment』を利用するといいぞ」という書き込みと装着写真を発見! これは、ひとつのアタッチメントに4つの機能(QDスリングスイベル、コンベンショナルQDスリングスイベル、フック、スリングループ)を持たせたアイデア商品。まさにこのコンベンショナルQDスリングスイベルというのが、今回使いたい機能です。そしてこれを国内で探したところ、レプリカ品が安価で流通していることもわかりました。2000円くらいと安価で、QDスイベルが1個付属します。

ここまでくれば、あとは楽勝……と思ったのですが、今度はストック側にも問題が発生。
私はストックをマルイのVLTOR EMODタイプに交換しているのですが、これはQDスリングスイベルの受けがダミー。受け部分がただの筒なので、QDスイベルを差し込んでもロックせずに抜けてしまいます。上にスリングを通すループが用意されていますが、強度的にも場所的にもあまり使いたくありません。
そこで、筒の内部に溝を一周にわたり彫り込み、ロック用のボールがハマるようにしました。かなりしっかりロックするのですが、ゲーム中に外れて地面に落とすビジョンが脳裏をチラついたので、角度を決めて接着してしまいました。

スリングひとつ装着するのにかなりのエネルギーが必要でしたが、使ってみると幅の広いスリングが銃の重さを上手に逃がしてくれることに関心しました。作戦時間の短い特殊部隊には邪魔でしょうが、長時間の行軍や歩哨任務がある一般兵士には使いやすいスリングだと思います。

完成した416の写真を友人に送ったところ、「やっぱり純正品は似合いますね」とのコメントが。せっかくいただいたものなので、これからも大切に使っていきたいですね。
そんな言葉とともに、サバゲー仲間からHK416の純正スリングをいただきました。
彼はHeckler&Kochが好きで、自分のエアソフトのために色々と収集していたものの、うまく取り付けできなくてスリングをあまらしていたので、同じくHKを使う私に譲ってくれたようです。
ありがたく頂戴し、家に帰って調べてみたのですが、これがなかなか難物だったのです。

本国のHPによると、このスリングは「Carrying sling with quick release, black」というもので、部品No.は「234723」。HK416 A5のアクセサリーとして用意されています。

HK416用であることを示すのが、HKフックの根元部分。スリングを通すループの一部がマイナスドライバーのような形になっています。これは、ハンドガードの特殊ネジを外すための専用工具で、マニュアルにもそのことが記載されています。私はハンドガードをGeissele SMRタイプに交換しているので関係なくなってしまいましたが、こういうディテールはマニア心をくすぐります。
で、あらためて現物を見てみると、ナイロン製の3ポイントスリングで、幅が非常に太いのが印象的。端には良く見るHKフックとあまり見慣れないスリングスイベルが備わっています。どうやらこのスリングスイベルをどう取り付けるのかわからなかったようです。

現場では気がつかなかったのですが、このスイベルVSR−10用のものとなんとなく似ています。

これですね。VSR-10のストックをアップにしたものです。
スイベルに「UNCLE MIKE’S」と刻印されていたので調べてみると、UNCLE MIKE’S QUICK-DETACH SLING SWIVELという商品が販売されています。また、同社はスリングも販売しているので、もしかしたらHKにOEM供給しているのかもしれませんね。
「QDスリングスイベル」というと、ボタンを押すとロックが外れるタイプを想像しますが、これはそれらが登場する前に登場し、ライフル銃やショットガンなどに使われるようです。
さて、スリングスイベルの正体はわかったのですが、肝心の取り付け方法がわからない。
HK416のガスブロックにはスリングポイントが備わっているのですが、どうやっても付く気配がない。ほかにも付きそうな場所や、スイベルの受け側となるパーツをねじ込む場所もありません。
そこで、もう一度HKのHPを確認すると、「Adapter for carrying sling 234723」(部品No.237250)という商品を見つけました。なるほど、レールに取り付けるパーツが別売で存在したんです。

写真はHKの公式サイトから一部転載。
品番で販売店を検索すると、81USドルで販売しているところを見つけました。さすがHK純正パーツ、高いです。
というか、純正スリングが43USドルなので、スリングよりもスリングを取り付けるパーツが倍もするのってどうなんでしょうね?
せっかくいただいたアイテムなので、なんとか使いたいのですが、さすがに約1万円の追加投資は考えてしまいます。そもそも手に入るかどうかもわかりませんしね。
そこで、次のアイデアとしてスリングスイベルを交換することを考えました。
HKフックや一般的なQDスイベルに交換してしまえば、受け側はなんとでもなります。
ところが、ここでスリングの太さが邪魔をしてきます。
幅を測ってみると38mm、つまり1.5インチです。1インチまでなら対応するスリングスイベルが売っているのですが、1.5インチとなるとなかなか見つけることができません。
ここで手詰まりか……と思ったのですが、「80ドルもする純正スイベルは嫌だというユーザーが他にもいるに違いない!」と考えて、海外のフォーラムの書き込みを探してみることに。
すると、「『VTAC Universal Sling Attachment』を利用するといいぞ」という書き込みと装着写真を発見! これは、ひとつのアタッチメントに4つの機能(QDスリングスイベル、コンベンショナルQDスリングスイベル、フック、スリングループ)を持たせたアイデア商品。まさにこのコンベンショナルQDスリングスイベルというのが、今回使いたい機能です。そしてこれを国内で探したところ、レプリカ品が安価で流通していることもわかりました。2000円くらいと安価で、QDスイベルが1個付属します。

ここまでくれば、あとは楽勝……と思ったのですが、今度はストック側にも問題が発生。
私はストックをマルイのVLTOR EMODタイプに交換しているのですが、これはQDスリングスイベルの受けがダミー。受け部分がただの筒なので、QDスイベルを差し込んでもロックせずに抜けてしまいます。上にスリングを通すループが用意されていますが、強度的にも場所的にもあまり使いたくありません。
そこで、筒の内部に溝を一周にわたり彫り込み、ロック用のボールがハマるようにしました。かなりしっかりロックするのですが、ゲーム中に外れて地面に落とすビジョンが脳裏をチラついたので、角度を決めて接着してしまいました。

スリングひとつ装着するのにかなりのエネルギーが必要でしたが、使ってみると幅の広いスリングが銃の重さを上手に逃がしてくれることに関心しました。作戦時間の短い特殊部隊には邪魔でしょうが、長時間の行軍や歩哨任務がある一般兵士には使いやすいスリングだと思います。

完成した416の写真を友人に送ったところ、「やっぱり純正品は似合いますね」とのコメントが。せっかくいただいたものなので、これからも大切に使っていきたいですね。
Posted by くっぱちゃん at 18:38│Comments(0)
│次世代HK416D