2014年10月26日
カスタムVSRレビュー その2
レビュー:東京マルイ VSRリアルショックバージョン GOEMONカスタム

その1では動画での報告を行ったが、今回は動画では表現しにくい細かい部分について報告する。
エアソフトのカスタムについては、たとえば電動ガンについては、東京マルイの次世代シリーズほどの性能があればノーマルで十分。しかし、性能の低い海外製品や不便なボルトアクション・エアコッキング銃については、カスタムによって性能アップしてもいいというのが基本的なスタンス。もちろん、ハイサイクルや消音カスタムを否定するつもりはないが、自分だけ有利な道具を使ってヒットを取るというやり方はあまり好きではない。有利な要素があるなら、その分なにか不利な要素があることによって、バランスをとったほうがゲームとして面白いと考えるからだ。
もともとこのVSRリアルショックは、非常に安価に手に入れたものの実射性能の低さにガッカリし、なおかつ市販カスタムパーツの高額さに辟易してそのまま死蔵していたものだが、友人からGOEMONを紹介してもらい、そのカスタム思想に共感してカスタマイズをお願いすることになった。なお、リアルショックだけではなく、GスペックやプロハンターといったほかのVSRシリーズもGOEMONカスタムに対応するとのこと。
カスタムの内容はHOP UPチューン。いわゆる流速カスタムのように、ホップをかけることによって大幅に初速が上がるものとは異なり、テスト時の初速(適正ホップにて計測)もマルイバイオ0.25gで81m/s(0.82J)とノーマル並み。交換部品が少ないためカスタム費用が抑えられること、初速に余裕があることで、知らず知らずのうちに違法状態になるリスクを避けられるのが嬉しい。
GOEMONカスタムの特徴として、0.2gでの性能の高さがあげられる。いわゆる長かけホップのようなホップを強くかけるカスタムの場合、0.25g以上といった中・重量弾での使用を前提としているものが多いが、GOEMONカスタムでは0.2gでも十分な性能を発揮するよう調整しているという。これは、GOEMONのホームグラウンドであるフィールドHEAD QUARTERS東海が0.2gのみ使用可能という状況も関係しているのだろう。0.2gでも使えるということは、弾代の節約にもつながるし、相手にも余計なダメージを与えないという意味でもいい。
今回のテストでは時間の関係から0.25g中心で、0.2g弾についてはそれほどたくさん撃つことができなかったが、0.2gでも50mまで軽々と飛ぶことに驚かされた。今後0.28gでどのような挙動を示すのか、また相性のいいBB弾メーカーはどれかなど色々と試していきたいと考えている。こういうところにこだわるのもボルトアクション銃の楽しさだと思う。
50mまでの距離で、どの距離でもマンターゲットに弾が収まるようにゼロインすると、ホップアップの関係から40m時点では狙点(正照準)よりもわずか(約20cm)下に弾着した。これはつまり、ここからホップアップが効いてきて、50mの手前を頂点に狙点に向かって放物線を描いて着弾するということ。もしかすると、もう少しホップを弱めて気持ち上気味に射撃してもいいのかもしれない。たとえば、伏射で伏せている相手を狙ったり、上下に狭いバリケードの隙間を狙い撃つようなシチュエーションに対応するなら、そういったセッティングの方が向いているように思えた。
いずれにせよ、箱出しの東京マルイ次世代よりも10m近く遠くを狙えるのだから素晴らしい。その際の弾道も、左右の散らばりが少ないボルトアクション銃ならではの気持ちのいい弾道で、ターゲットに吸い込まれるように飛んでいくのだ。
60mを狙おうとすると、マンターゲットのわずかに頭上を狙点とする必要があった。ここでも、風の影響を受けなければ、グルーピングはマンターゲットの倍以上には広がっていない印象。射手が気を抜くと正直に弾は反れていくため、気持ちいい緊張感がある。単純な飛距離で言えば、60m級を名乗っても異論はないだろう。しかし、さすがにこの距離になると弾に力がないため、ヒットを取れるかどうかは相手の被ヒットスキル(!?)次第かもしれない。

それにしても、ボルトアクション銃を真剣に撃つのは面白いのと同時に疲れる。テスト時は10月下旬であったにも関わらず、1マガジン撃ち切ると汗がにじんでくるほどだ。
なお、テストを行った日はフィールドの定例会で、ゲームにもVSRをメインに参加した。自分はもともと前に出るタイプのプレイスタイルなのだが、VSRでも基本は最前線。スコープの中に相手の表情を捉えつつ、会心の一撃を狙う緊張感と快感はボルトアクションならでは。
GOEMONカスタムを施せば、誰もがスナイパーになれるというわけではないが、「次世代+10m」のメリットはけっして少なくない。ひとつひとつのヒットにドラマが生まれるボルトアクションの世界、その可能性をGOEMONカスタムが広げてくれた。

その1では動画での報告を行ったが、今回は動画では表現しにくい細かい部分について報告する。
エアソフトのカスタムについては、たとえば電動ガンについては、東京マルイの次世代シリーズほどの性能があればノーマルで十分。しかし、性能の低い海外製品や不便なボルトアクション・エアコッキング銃については、カスタムによって性能アップしてもいいというのが基本的なスタンス。もちろん、ハイサイクルや消音カスタムを否定するつもりはないが、自分だけ有利な道具を使ってヒットを取るというやり方はあまり好きではない。有利な要素があるなら、その分なにか不利な要素があることによって、バランスをとったほうがゲームとして面白いと考えるからだ。
もともとこのVSRリアルショックは、非常に安価に手に入れたものの実射性能の低さにガッカリし、なおかつ市販カスタムパーツの高額さに辟易してそのまま死蔵していたものだが、友人からGOEMONを紹介してもらい、そのカスタム思想に共感してカスタマイズをお願いすることになった。なお、リアルショックだけではなく、GスペックやプロハンターといったほかのVSRシリーズもGOEMONカスタムに対応するとのこと。
カスタムの内容はHOP UPチューン。いわゆる流速カスタムのように、ホップをかけることによって大幅に初速が上がるものとは異なり、テスト時の初速(適正ホップにて計測)もマルイバイオ0.25gで81m/s(0.82J)とノーマル並み。交換部品が少ないためカスタム費用が抑えられること、初速に余裕があることで、知らず知らずのうちに違法状態になるリスクを避けられるのが嬉しい。
GOEMONカスタムの特徴として、0.2gでの性能の高さがあげられる。いわゆる長かけホップのようなホップを強くかけるカスタムの場合、0.25g以上といった中・重量弾での使用を前提としているものが多いが、GOEMONカスタムでは0.2gでも十分な性能を発揮するよう調整しているという。これは、GOEMONのホームグラウンドであるフィールドHEAD QUARTERS東海が0.2gのみ使用可能という状況も関係しているのだろう。0.2gでも使えるということは、弾代の節約にもつながるし、相手にも余計なダメージを与えないという意味でもいい。
今回のテストでは時間の関係から0.25g中心で、0.2g弾についてはそれほどたくさん撃つことができなかったが、0.2gでも50mまで軽々と飛ぶことに驚かされた。今後0.28gでどのような挙動を示すのか、また相性のいいBB弾メーカーはどれかなど色々と試していきたいと考えている。こういうところにこだわるのもボルトアクション銃の楽しさだと思う。
50mまでの距離で、どの距離でもマンターゲットに弾が収まるようにゼロインすると、ホップアップの関係から40m時点では狙点(正照準)よりもわずか(約20cm)下に弾着した。これはつまり、ここからホップアップが効いてきて、50mの手前を頂点に狙点に向かって放物線を描いて着弾するということ。もしかすると、もう少しホップを弱めて気持ち上気味に射撃してもいいのかもしれない。たとえば、伏射で伏せている相手を狙ったり、上下に狭いバリケードの隙間を狙い撃つようなシチュエーションに対応するなら、そういったセッティングの方が向いているように思えた。
いずれにせよ、箱出しの東京マルイ次世代よりも10m近く遠くを狙えるのだから素晴らしい。その際の弾道も、左右の散らばりが少ないボルトアクション銃ならではの気持ちのいい弾道で、ターゲットに吸い込まれるように飛んでいくのだ。
60mを狙おうとすると、マンターゲットのわずかに頭上を狙点とする必要があった。ここでも、風の影響を受けなければ、グルーピングはマンターゲットの倍以上には広がっていない印象。射手が気を抜くと正直に弾は反れていくため、気持ちいい緊張感がある。単純な飛距離で言えば、60m級を名乗っても異論はないだろう。しかし、さすがにこの距離になると弾に力がないため、ヒットを取れるかどうかは相手の被ヒットスキル(!?)次第かもしれない。

それにしても、ボルトアクション銃を真剣に撃つのは面白いのと同時に疲れる。テスト時は10月下旬であったにも関わらず、1マガジン撃ち切ると汗がにじんでくるほどだ。
なお、テストを行った日はフィールドの定例会で、ゲームにもVSRをメインに参加した。自分はもともと前に出るタイプのプレイスタイルなのだが、VSRでも基本は最前線。スコープの中に相手の表情を捉えつつ、会心の一撃を狙う緊張感と快感はボルトアクションならでは。
GOEMONカスタムを施せば、誰もがスナイパーになれるというわけではないが、「次世代+10m」のメリットはけっして少なくない。ひとつひとつのヒットにドラマが生まれるボルトアクションの世界、その可能性をGOEMONカスタムが広げてくれた。